高気密高断熱1台のエアコンで大丈夫なワケ

白い部屋・ソファ 家づくりのコト

高気密高断熱の家っエアコン1台でいいって。ホントなの?

実際住んでどうなってるのか教えてよ。

エアコンは3台あるんだけど運転させるのはいつも1台ってかんじかな。

1台で快適空間を実現させるには間取りが超重要なの。

高気密高断熱住宅ではエアコン1台で空調でき、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。そうなのです。でも、その効果を最大限発揮できるよう、住む側もイロイロ工夫しています。その工夫のイロハお見せしましょう。

この記事を読んでで分かることはこれ↓

  • エアコンは1台のウソホント
  • 間取りの工夫と設置場所はどうしたらいいか
  • どんなエアコンを何台つけたらいいのか

エアコン1台で快適に過ごせる条件として、第1種換気システムを導入した高気密高断熱が絶対条件になりますので、ご注意下さいね。

笑う男性こう

第1種換気とは・・・給気排気ともに機械を使って換気をすることで、熱交換器というものをつけるんだ。排気から熱や湿気を取り出して、給気した空気へ移せるため、真冬や寒冷地でも暖かい空気を家の中に取り込むことができるんだ。換気機器の機種ごとに「1時間あたりに換気できる風量」が決まっているため、空間に応じた機種を選べば必要量の換気を計画的にできるよ。

じゃ、わが家の体験談いくよーーーー。

エアコン1台運転で快適。ただし夏と冬の使い分けが必要

わが家は延床41坪の2階建ての家ですが、エアコン1台で快適に過ごせています。

わが家の夏のエアコンの使い方

家とエアコンと気流の流れ

夏場は2階にあるエアコン1台のみ稼働。冷気は上から下に降りるので、気流を利用して、1階を冷やしています。ここで驚くのですが、エアコンのスペックは2020年製(2.2kw)約6畳用のエアコンです。それで、家全体を冷やせているのです。

それだけで、全室が快適な室温になっちゃいます。

住み始めて~2023年までは毎年冷房の設定温度は26℃で快適。ただし災害級の暑さと言われる2024年は26℃では少し暑くなってきたかも…。

サーキュレーターは使用したほうが良いです。サーキュレーターは空気を押し出してくれるので階段前に設置して、冷気を階段からおろしいます。

夏はコレ1台で十分涼しい!冷気が直接身体に当たらないから、冷えすぎてお腹を冷やすことはないよ。

つぃはな
つぃはな

友人が来たときに、LDKのエアコンがついてないのにどうして涼しいの?って驚いていたよ。

家全体がどこでも涼しいのが驚きだったって。

わが家の冬のエアコンの使い方

家とエアコン気流のイメージ

冬は1階にあるエアコンスペック(7.1kW=約23畳用)のみ稼働。温かい空気は上に登るので、気流を利用しています。冬はサーキュレーターは不要。それだけで全室が快適な室温になります。

あ、でもね、床暖くらいにぬくぬく超暖かいっていうのとは違いますよ。ほんわか暖かいという表現がいいのかな。

またエアコンスペックはもっとランクを下げても十分だったと思います。

布団も分厚い温かいの要らないですよ。子どもも夫も汗だくで、家が暖かいとうれしい誤算が…

間取りは工夫が必要

図面と設計士

エアコン1台で大丈夫!にするには、間取りの工夫が必要です。

どんな工夫か?

それはね、極力壁やドアをつけない・造らない オープンな空間にすること

シンプルにするってことですね

2階建てより平屋

4LDKより2LDK

わが家は2階建てなので、どうしても季節によって気流の流れが変わる関係で上下階のエアコンを使い分ける必要があります。

これから設計に入る方は、エアコンの位置がポイントです。

  • 主力エアコンは大空間に設置する
  • 1階設置ならLDKがベスト
  • 2階設置なら階段に接したホール・フリースペースがベスト
  • 設置した場所は、各部屋の開口部につながっていることが大事
  • 個室にドアがある場合は開放する必要がある

わが家のエアコン設置場所の後悔ポイント

わが家は2階のホールにつけたら一番エアコン効率が良かったと思うのですが、設計上、エアコン設置の穴を開けるスペースと室外機を置く場所がなかったので、エアコンを寝室と子供部屋に付けました。

冷気を部屋からホールに流して⇒⇒ホールから階段に流し⇒⇒1階を冷やす方法です。

構造設計上、エアコンの置き場がなかったのは北洲が大屋根の家だからということが、1つ。

もう1つは、間取り段階でホールをエアコン設置が難しい位置に配置してしまったことです。盲点でした。

つぃはな
つぃはな

そうなると、設計から考え直しだね。

わが家は、ホールにエアコンを設置できなかったけど、子供部屋と寝室設置のどちらかのエアコンを稼働することで対策しているよ。

サーキュレーターはお助けアイテム

エアコンの空気を部屋全体に回すために、夏は設置が必要です。

エアコン1台とサーキュレーターで家全体が過ごしやすい空間になります。

個室に個別でエアコンをつけたほうがいいこともある

エアコン1台で十分と言っても、リモートワーク部屋や人がたくさん集まる部屋などは別で設置したほうがいい場合があります。パソコン機器は熱を発しやすいので部屋の熱がこもりやすいですね、リモートワーク中、ドアを閉める必要があるならエアコンはあったほうがいいですね。

たくさん子どもが遊びにきたりすると、いくらなんでもやっぱり暑いです。子どもたち体温高いですしね。人が集まる場所にも個別でエアコンを設置か室温を下げるようにしたほうが快適です。

わが家も、来客が多いときは主に冬に使用している1階LDKのエアコンも付けることがあります。

わが家のエアコンスペックと使用頻度・後悔ポイント

わが家のエアコンスペックはこちら

設置箇所スペック使用頻度備考
1階LDK7,1kW
23畳用
冬の主力エアコンとして暖房利用
夏は来客が多い時のみ使用
リビングドアなし
2階子供部屋2,2kW
6畳用
夏の主力エアコンとして冷房利用
冬の使用はなし
室内ドアあり
常に開放
2階寝室2,8kW
10畳用
ほぼ使用なし
ときどき冷暖房で使用
室内ドアあり
常に開放

寝室のエアコンはなくても良いですが、あれば時々使うといった具合です。高気密高断熱はエアコン設置の穴あけで、機密が低下するリスクはあるので、エアコンの設置は最小限の設置がいいのかもしれません。

「まずは高気密高断熱のすごさを楽しんで欲しい」とHM北洲さんも言ってましたよ。住宅性能に自信あるんですね。

子供部屋の2,2kW/約6畳のエアコンで全室快適に過ごせることが分かっているので、1階LDKのエアコンのランクをもっと下げて、4,0kW/約14畳程度のものでよかったなって後悔しています。

エアコンの対応畳数は現代の家に合っていないんだって!

約60年前の家の基準で変更がないみたいだよ。つい参考にしちゃうけど、住宅の性能が上がってる現代では、畳数表記はオーバースペックなのです。

まとめ 間取りや取り付け位置の工夫で1台運転で快適。2階建て住宅ならエアコン2台必要

高気密高断熱住宅ではエアコンは1台の運転で快適。でも、実際に住んでみて分かったことは、夏と冬の空気の循環の仕方が変わるため、2階建てのわが家はエアコンは2台は必要です。これが平屋だったら1台で十分だと思います。

実際に住んでみての感想は、やっぱり夏も冬もどの部屋も廊下もトイレも一定の温度で過ごしやすいです。高気密高断熱は控えめにいって最高です。

温暖化の進行と光熱費高騰の今、高気密高断熱のマイホームを検討されている方にはぜひ高気密・高断熱のマイホームをオススメします。

高気密高断熱住宅の間取りは最大限工夫が必要です。高気密高断熱注文住宅を考えているなら、季節関係なく快適に過ごしつつ、自分たちの希望の間取りもぐぐっと盛り込めるようにしたいですね。そのためには前もって間取りを考えて、イメージを膨らませておくのもいいかもしれませんね。

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